おいしい桃ができるまで

天川農園のおいしい桃ができるまでを簡単に説明します。

まず、1年のスタートは・・・・・・・・

桃の収穫が終わっての秋からなんです(^v^)

9月
夏場に大きくおいしい実をつけた桃の樹はとても疲れてます。
そこで「お礼肥え」として肥料をあげます(*^_^*)
そして「秋季剪定」といって太くなりそうな徒長枝を中心に剪定をします。

10〜11月
「元肥」として自家製堆肥等を施肥します。
落葉前の樹に十分な貯蔵養分を蓄えれるように肥料をあげます。


12〜2月(休眠期)
「剪定」作業を行います。
樹の形を崩さぬように日陰になるような枝を中心に剪定します。
果実がどこにつくか、日がどのようにあたるか、枝が込みすぎないか等
いろいろ考えながら切っていきますよ〜\(^o^)/
また、冬場には支柱建てや張り直し等もやりますよ。


3月
「摘蕾」作業を行います。
蕾が開花までするのには休眠期前に貯めた貯蔵養分を使います。
また、花粉を多く有する品種はほぼ開花したら実になってしまいます。
開花に多くの貯蔵養分を使うので貯蔵養分を無駄なく使えるように
また、着果調整としての重要な作業になります。
(摘蕾をしないと果実肥大に影響があったり摘果時の労力増大になったりします)



4月(開花)
開花直前の蕾から採葯(花粉が入った袋を採る)し、
開葯器にかけて花粉を採取します。
  
採取した花粉を使い、花粉を有さない品種(浅間白桃、川中島白桃など)に
「人工授粉」を行います。
天川農園では機械を使わずに”毛ばたき”での授粉をしています。


4〜6月
毎日「摘果」に追われる日々です。
摘蕾でかなり落としたつもりですが結構残っているものです。
樹や枝の樹勢によって残す実の量を調節します。
また、風によるキズや病害虫果を落としていくので
全ての実を見ながらの作業となります。

摘果が終れば間髪いれずに「袋かけ」を行います。
このときも摘果をしながら果実袋をかけていきます。
「摘果」は1回で残す実を決めるのではなく
数回行って残す実が決まります。
つまり収穫予定である実は私たちの”選抜した実”ということです(^v^)
袋は早い人で2,500枚/日もかけますよ〜。


6〜8月
この時期になると「除袋」→「反射マルチ敷き」→「収穫」が
複雑に絡み合ってきます(~_~;)
というのも、品種によって収穫期が違うのでこの3つの作業が重なり合うんです。
例えば、”白鳳”の収穫期に”浅間白鳳”の除袋・反射マルチ敷きを行うってな感じです。
そうなると、4時過ぎ〜10時まで”白鳳”の収穫を行い、昼まで選別をして
午後からご注文頂いた皆様に送る桃を箱詰めし、夕方に除袋や反射マルチを敷く
という目の回る作業になるんです。

まずは「除袋」私が一番難しいと考える作業です。
果実袋にもいくつか種類があり、種類によって除袋するタイミングが
微妙に違うんです。このタイミングが遅れると着色がまったくしなかったりと
ここまでの作業が無駄になってしまうくらいです。
また、除袋したときに「摘葉」も行います。
これは身の回りの葉っぱを2〜3枚とって日のあたりをよくしてあげる作業です。

除袋が完了したら「反射マルチ敷き」を行います。
これは着色管理が一番の理由ですが、肉体的に一番キツイ作業です。
20枚〜30枚ほどの反射マルチを畑に敷きつめるのですが
風で飛ばされないように2m間隔でプラスチックの杭でとめていきます。
土が硬いときはゴムハンマーで”カンカンカンカン”叩いてとめます。

そして嬉しい「収穫」です。
早朝4時過ぎから始めますがテンションの上がる作業ですよ\(^o^)/
ただ、収穫時は下に反射マルチが敷いてあるので摘果や袋かけ、除袋の
ようにリフト(昇降式作業台)が使えません。
すべて脚立で上り丁寧に手もぎします。
 
家の作業場では収穫した桃を一つ一つ丁寧にキャップをかけて箱詰めします。
そして皆様のもとへ発送させていただいています。
 

通年作業
春〜秋は摘時に草刈りをします。
全ての畑が草生栽培なので草の管理も大事な仕事です。

また、病害虫の防除も摘時に行います。
県で決められている防除暦に従いおこないますが、
農薬は必要最低限の使用をしていますので皆様のご理解をお願いいたします。




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